日雇いめとみ屋の雑記
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2024年8月17日に行われた、FGI 04興行。
さのさとりが負傷により欠場。
この大会をヒールとして開催したYUEが直前での不参加。
勇者が魔王を討伐しようと旅立ったら、そもそも魔王がいなかったという大冒険が始まる!
…もはや裏側の大慌てぶりを想像すらしたくないホラーな興行となってしまったが、代わりのカードは引けを取らない。
第一試合
宮崎リンvs七碧のあ
引退を決めている七碧のあ。宮崎リンとは前回のボクシング大会からの因縁らしい。未見で申し訳ない。
宮崎はずいぶんと小柄だけれど、オールマイティな攻めをしますね。マットの柔らかさもあってか、体感の不安定さはある。それでも一つ一つの技が大きく見えます。
コーナーに上り飛び降りてストンピングをする所が顕著ですけど、立体的に動くんですね。
コブラツイストを切り返して、ようやく七碧のターンに。
正面から宮崎の手首をつかみ、股間蹴り。ロープを使った股間攻撃。堂々の反則。レフリー動かず。
昔ながらのキャットファイト的な技だなと思ったのが一つあって、背後から七碧が胴締めを決めるんですね。そして横回転で宮崎をひっくり返し、エビ固めに決めて……圧迫! フォールはせず!
プロレスだとフォールになる技が、拷問技になる。キャットファイトの伝統と言えなくも無い。
七碧がボディスラムに行こうとするとき、宮崎の腕の位置が悪いと判断したのか、レフリーがサッと直す場面があります。
このレフリーは、とても優秀ですね。
第二試合
宇流木さららvs目黒ひな実
宇流木はセーラー服の上を羽織り入場。ロリキャラをアピールといった所ですが、この子は下半身がごつい。そのままアスリート的なファッションでも魅力ありそうですが。
目黒は黒と灰色のビザール的な水着で……あ、これはやばい。首の所だけで上半身を固定するタイプだ。
個人的には宇流木が気に入りましたけど、どちらも素晴らしい動きですね。もちろんレスラーとしては遅さが気になるんですけど、一つ一つの技を丁寧に見せています。
大技も入るんですけど、基本的にはストレッチ技プラス反則攻撃で上手く展開されていきます。
反則攻撃でいうと、ロープを使った展開が前の試合と似通ってしまうんですけど、やはり個性は出ますし、比べて楽しむのが一番良い見方なのかもしれません。
宇流木が目黒をコーナーに上げたとき、目黒の水着がズレて胸が見えそうに!
そこをレフリーがサッと直す場面があります。
このレフリーは、極刑に処すべきですね。
第三試合
スイレン小峰vs涼花くるみ
両者とも欠場選手に代わり参戦。特にスイレン小峰は本当に直前に発表されました。
悪く言えば、チケットを買った人たちが目当てにはしていないカードですが、古典的なベビーとヒールの対決を想起させる試合です。直前でも両者の対決が決まった幸運を喜びたい。
期待通りに、白い水着のベビーフェイスをヒールが蹂躙する展開。
涼宮は反則だけでなく、真っ当な技でも圧倒します。
更に背後から犯す様なパフォーマンスで精神的にも小峰を追い詰める。
この展開のまま終わっても、試合は満足できたでしょう。
しかしベテランの風格も加わった小峰は、4の字固めなど、これまたベビーらしい反撃で涼花を追い詰めます。
予想外の展開はありませんが、両者のぶつかり合いが、これほど上手く行ったのは予想外と言えるかもしれません。
再び主導権を握った涼花が小峰をヘッドロックで押さえたまま、コーナーへ。凶器を探している!
……ない。
反対側のコーナーにありましたが、何か年末の大会でも似たような光景を見たような……
第四試合
前乃菜々VS有村のぞみ
この試合、言ってしまえば前乃の独壇場なんですが、VTRで何度も戦っていると説明している様に、魅力的な組み合わせと思います。
有村にはレスラーとしての力強さは感じないのですが、立ち姿だけで試合を見たくなる雰囲気があるんですよ。これはもうキャラクターの強さですね。
独壇場と書きましたが、有村の反撃も強烈。パラダイスロックで固めた上、首4の字。これなんかはギブアップを取ってもおかしくない。
二人の絡みは、何だかタイガーマスクと小林邦昭みたいです。
第五試合
新村あかりvs雨宮留菜(バトルヘビー級暫定王者決定戦)
YUEの欠場によって、テーマが曖昧になったメインイベント。これより前の直接対決で新村が勝ったという因縁はあるようですが。
けれど試合が始まれば、そんなことは吹き飛びます。
新村は黒い水着、それだけでヒールを演じられる存在感。
雨宮は赤い水着で、いや、このハイレグ水着では、またハミ出すハプニングが……既に横乳がハミ出しているわね。
序盤、新村のラフファイトで雨宮は早くも窮地に。
しかし、4の字固めをひっくり返し、反撃開始。
技の安定感は、やはり雨宮が抜きんでています。サソリ固め一つ取っても違うんですよ。腰を落とす感覚が身についている。
雨宮は、その巨乳に新村の顔をうずめ、呼吸をふさぐラフファイト。
更にその胸で新村の顔を往復ビンタ。正気か?
ところが新村は、雨宮の巨乳をわしづかみ。竹刀を持ち出し、胸に押しつける。
キャットファイトの精神も忘れちゃいないぜと言わんばかり。
一言で表すなら、この二人がメインで良かった。
試合後、前乃菜々が勝者へ対戦をアピール。
しかし、そこで流れた映像には、渚みつき復活の文字が!
これは楽しみな一方で、YUEが出ていたら、どういう流れになっていたのかも少し気になります。
それでも今の流れの方が、プロスタイル好きな自分からすれば良いとは思えますが。
2023年12月9日に行われた、BWP11興業の感想です。
長くバトルの作品は観ていなかったので、背景が分からない選手の方が多いんですけど、初めて見ても分かる作りになっていますね。
第一試合
有村のぞみvs目黒ひな実
過去、有村へ二連敗した目黒が三度目の挑戦へ。
三度目というくくりでメインと対になっているんですね。
試合前に各選手のコメント映像が流れる趣向ですけど……目黒は小学生の学習発表会みたいな言い回しです。勝てるのか不安になってくる。
試合は、有村の優勢から始まり目黒が反撃する、オーソドックスな展開。
……と思いきや予想を裏切るシーソーゲームが待っていました。
これで有村が勝ちの流れだなと思ったら目黒が反撃する。その逆もまた然り。
シーソーゲームがというより、ここで攻防が入れ替わるんだという流れが驚きでしたね。
第二試合
新村あかりvs川崎亜里砂
コメント映像の新村は台詞回しが上手いです。
その演技力に加え、かなりのハイレグ黒水着に赤マントで入場。特撮フェチの分野は無知なのですが、そっちの作品で似たような格好をしてたのかなあ。女帝か悪の幹部という印象です。
そんな新村に苦しめられながら、突破口を開こうと耐える川崎ですが、悲壮感のある悲鳴を出すまでに攻められます。そのまま終わっても不思議ではない流れでしたが、新村の凶器攻撃で一変します。
ホウキが大活躍の一戦。
第三試合
雨宮留菜vs友加里ののか
一番レスラーっぽい動きだなあと思わせたのが雨宮。ちゃんと重心が落ちてます。
主導権を握る雨宮ですが、ボディスラムから友加里の反撃開始。感情のこもった表情に加え、技の一つ一つが結構な力強さ。
展開としては、ゴツゴツした技の掛け合いに。
文章が短くて申し訳ないのですが、この試合は是非とも見て頂ければ。
第四試合
YUEvs永野つかさ
YUEを倒すことに執念を燃やし、ヒールレスラーの様な振る舞いをする永野が、ミミ萩原を思わせる白い水着というのは面白いですね。
対するYUEは金髪に合わせたシャイニングイエローの水着。
ゴング前、永野の奇襲から試合がスタート。ロープをまたがせ股間攻撃や、体重を乗せた踏みつけといったラフファイトで攻めまくる。
しかし、ブレーンバスターで反撃した後はYUEの一方的な展開となり、アルゼンチンバックブリーカーで終了かと思わせます。
ここで、まあ、音楽が鳴るわけですよ。覆面女子レスラーの乱入です。覆面レフリーは棒立ちです。何やってんのよ。
永野と乱入者により2対1で攻められるYUEなのですが、ここの展開がエロスとしては100点満点ですね。因縁対決として新たに作品が撮られるかもしれませんが、エロス的に超えられる物となるかどうか。
第五試合、メインイベント。
前乃菜々VS渚みつき
一勝一敗、ライバル同士の二人だが、渚みつきの引退宣言により決着戦となる。
女優引退という事でプロスタイルも引退ですが、「レスラー」としては戻ってくるんじゃないかなあと、ちょっと期待。それでも両者による最終決戦です。
序盤、前乃の柔軟性を利用したかの様なストレッチ技の連続で優位に立つ渚。ほぼ変形の恥ずかし固めで開脚させられた前乃の姿は配信しても大丈夫なのかという程。
反撃に転じる前乃は弓矢固めやアルゼンチンバックブリーカーといった古典的なプロレス技に加え、やはり柔軟性を活かした技で攻め立てる。回転脚折り固めに行くかと思いきや、ブリッジして背後にいる渚の首を絞め……分かりづらいのでエクソシストの少女が階段を降りてきたら首を絞めてきたと思ってください。
でもこれ、反則じゃないの?
一進一退の攻防が続き、前回の試合で渚を勝利に導いた技が炸裂。ここは王道の展開というか、絶対に出さなければいけない場面です。
息づかいの荒い両者の闘いは、キャットファイトでありプロレスであると言えるでしょう。
ぐだぐだにもつれ合う場面もあれば、ブレーンバスター連発という見せ場もある。
もちろん二人とも本職のプロレスラーではないのだから、技術的に素晴らしいと手放しで褒めるつもりはありません。
それでも、アマチュアの演奏家が時に奇跡的な演奏をするみたいなもので、単純な技術論では語れない試合になりましたね。
個人的には、第三試合と第四試合を推したいのですが、そこは好みの違いに過ぎないでしょう。
これは駄目だったという試合はありませんでした。
余談になりますが、私がプロレスというものを考えた時、虚構に虚構を重ねるとただの嘘に感じます。
現実に虚構を一つ入れるのも、実際はその虚構が見破られた時に、全てを駄目にします。
虚構の中に現実が少し入るとき、何故かより現実味を覚えるのです。
前乃と渚の試合は、そういう物語だったのかもしれません。
前乃菜々VS岬あずさ、試合開始!
手四つからスタートですが、ここは岬が押し切り、ジャイアントバックブリーカー。
「なめんじゃないわよー」ゆったり気味のセリフが岬の余裕を感ぜさせます。
説明するまでも無いですが、登り詰めてきた若いスターの前乃を潰したい岬の構図。
苦しむ前乃「まだ勝ったと思わないでよ」
いやあ、序盤でいうセリフかなあ。台本通りなのか、不自然なセリフが出てくるのですよ、昔から。それは追々。
前乃が首4の字を繰り出すと、岬はヒールらしく噛みつきで脱出。
ところが岬の胴締めスリーパーが決まると、今度は前乃が噛みつきで脱出です。
前乃は後半に背後からスリーパーを喰らった時も噛みつきで抜け出します。
これは前乃が単純なベビーフェイスではないという主張かもしれません。
遡って考えるなら、川島千愛の遺伝子を一部受け継いでいる選手なのでしょう。
この試合、見所の一つは女性の柔軟性です。
レッグロールクラッチホールドで、前乃は両脚が頭の所へ届くほど広げられ屈伸させられます。
更に岬はブリッジでダメージを与え……ブリッジに意味があるのか分かりませんが、女子プロレスの美しさはこれだとばかりに見せつけてくれます。
今度は前乃が、同じ技でお返し。こちらもブリッジを何故かしますが、とにかく柔軟性のあるブリッジです。
しかし、この極端なレッグロールクラッチホールド、他メーカーの全裸キャットファイトで見かける技なんですよ。あちらは辱める目的ですが、プロスタイルで使えるような工夫をしたのでしょうね。
ヒールとして登場の岬らしく、コーナーから凶器のチェーンを持ち出します。
その凶器で前乃の首を絞め、体を縛り、股間に擦りつけ辱める。股間を上下するチェーンの動きは、まるでチェロを弾くような優雅さです。エロティックな場面なのに面白い演出ですね。
でもこの試合、ノールールデスマッチでしたっけ?
前乃「反則して勝って恥ずかしくないの!」
あ、通常の試合でしたね。
レフリーの方、インタビューをした方は何をしているのですか?
試合の構成は一進一退というか、ターン制なんですけど、後半に岬の攻撃が長くなってくる。
王道ですけど、やっぱり大舞台では変な展開より、王道の構成がいいものです。
岬のヒールぶりは良いんですけど、ロープブレイクした前乃に「どうしたのよ~」「何やってんのよ~」というセリフは疑問符が付きました。ロープブレイクで逃げた前乃を揶揄してるのかもしれませんが、分かりづらい。
チェーンの次にコーナーから出してきたのは竹刀です。あのコーナー、四次元ポケットかしら。
竹刀攻撃で前乃を苦しめる岬。
「あたしに負けて悔しいの~?」
……まだ試合中です。
一方で、前乃がチェーンと竹刀で苦しむ表情には美しさがあります。
こういう表情を出せるからこそエース候補に相応しいのかもしれませんね。
※以下はネタバレを含みます。