日雇いめとみ屋の雑記
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2023年12月9日に行われた、BWP11興業の感想です。
長くバトルの作品は観ていなかったので、背景が分からない選手の方が多いんですけど、初めて見ても分かる作りになっていますね。
第一試合
有村のぞみvs目黒ひな実
過去、有村へ二連敗した目黒が三度目の挑戦へ。
三度目というくくりでメインと対になっているんですね。
試合前に各選手のコメント映像が流れる趣向ですけど……目黒は小学生の学習発表会みたいな言い回しです。勝てるのか不安になってくる。
試合は、有村の優勢から始まり目黒が反撃する、オーソドックスな展開。
……と思いきや予想を裏切るシーソーゲームが待っていました。
これで有村が勝ちの流れだなと思ったら目黒が反撃する。その逆もまた然り。
シーソーゲームがというより、ここで攻防が入れ替わるんだという流れが驚きでしたね。
第二試合
新村あかりvs川崎亜里砂
コメント映像の新村は台詞回しが上手いです。
その演技力に加え、かなりのハイレグ黒水着に赤マントで入場。特撮フェチの分野は無知なのですが、そっちの作品で似たような格好をしてたのかなあ。女帝か悪の幹部という印象です。
そんな新村に苦しめられながら、突破口を開こうと耐える川崎ですが、悲壮感のある悲鳴を出すまでに攻められます。そのまま終わっても不思議ではない流れでしたが、新村の凶器攻撃で一変します。
ホウキが大活躍の一戦。
第三試合
雨宮留菜vs友加里ののか
一番レスラーっぽい動きだなあと思わせたのが雨宮。ちゃんと重心が落ちてます。
主導権を握る雨宮ですが、ボディスラムから友加里の反撃開始。感情のこもった表情に加え、技の一つ一つが結構な力強さ。
展開としては、ゴツゴツした技の掛け合いに。
文章が短くて申し訳ないのですが、この試合は是非とも見て頂ければ。
第四試合
YUEvs永野つかさ
YUEを倒すことに執念を燃やし、ヒールレスラーの様な振る舞いをする永野が、ミミ萩原を思わせる白い水着というのは面白いですね。
対するYUEは金髪に合わせたシャイニングイエローの水着。
ゴング前、永野の奇襲から試合がスタート。ロープをまたがせ股間攻撃や、体重を乗せた踏みつけといったラフファイトで攻めまくる。
しかし、ブレーンバスターで反撃した後はYUEの一方的な展開となり、アルゼンチンバックブリーカーで終了かと思わせます。
ここで、まあ、音楽が鳴るわけですよ。覆面女子レスラーの乱入です。覆面レフリーは棒立ちです。何やってんのよ。
永野と乱入者により2対1で攻められるYUEなのですが、ここの展開がエロスとしては100点満点ですね。因縁対決として新たに作品が撮られるかもしれませんが、エロス的に超えられる物となるかどうか。
第五試合、メインイベント。
前乃菜々VS渚みつき
一勝一敗、ライバル同士の二人だが、渚みつきの引退宣言により決着戦となる。
女優引退という事でプロスタイルも引退ですが、「レスラー」としては戻ってくるんじゃないかなあと、ちょっと期待。それでも両者による最終決戦です。
序盤、前乃の柔軟性を利用したかの様なストレッチ技の連続で優位に立つ渚。ほぼ変形の恥ずかし固めで開脚させられた前乃の姿は配信しても大丈夫なのかという程。
反撃に転じる前乃は弓矢固めやアルゼンチンバックブリーカーといった古典的なプロレス技に加え、やはり柔軟性を活かした技で攻め立てる。回転脚折り固めに行くかと思いきや、ブリッジして背後にいる渚の首を絞め……分かりづらいのでエクソシストの少女が階段を降りてきたら首を絞めてきたと思ってください。
でもこれ、反則じゃないの?
一進一退の攻防が続き、前回の試合で渚を勝利に導いた技が炸裂。ここは王道の展開というか、絶対に出さなければいけない場面です。
息づかいの荒い両者の闘いは、キャットファイトでありプロレスであると言えるでしょう。
ぐだぐだにもつれ合う場面もあれば、ブレーンバスター連発という見せ場もある。
もちろん二人とも本職のプロレスラーではないのだから、技術的に素晴らしいと手放しで褒めるつもりはありません。
それでも、アマチュアの演奏家が時に奇跡的な演奏をするみたいなもので、単純な技術論では語れない試合になりましたね。
個人的には、第三試合と第四試合を推したいのですが、そこは好みの違いに過ぎないでしょう。
これは駄目だったという試合はありませんでした。
余談になりますが、私がプロレスというものを考えた時、虚構に虚構を重ねるとただの嘘に感じます。
現実に虚構を一つ入れるのも、実際はその虚構が見破られた時に、全てを駄目にします。
虚構の中に現実が少し入るとき、何故かより現実味を覚えるのです。
前乃と渚の試合は、そういう物語だったのかもしれません。