日雇いめとみ屋の雑記
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前乃菜々VS岬あずさ、試合開始!
手四つからスタートですが、ここは岬が押し切り、ジャイアントバックブリーカー。
「なめんじゃないわよー」ゆったり気味のセリフが岬の余裕を感ぜさせます。
説明するまでも無いですが、登り詰めてきた若いスターの前乃を潰したい岬の構図。
苦しむ前乃「まだ勝ったと思わないでよ」
いやあ、序盤でいうセリフかなあ。台本通りなのか、不自然なセリフが出てくるのですよ、昔から。それは追々。
前乃が首4の字を繰り出すと、岬はヒールらしく噛みつきで脱出。
ところが岬の胴締めスリーパーが決まると、今度は前乃が噛みつきで脱出です。
前乃は後半に背後からスリーパーを喰らった時も噛みつきで抜け出します。
これは前乃が単純なベビーフェイスではないという主張かもしれません。
遡って考えるなら、川島千愛の遺伝子を一部受け継いでいる選手なのでしょう。
この試合、見所の一つは女性の柔軟性です。
レッグロールクラッチホールドで、前乃は両脚が頭の所へ届くほど広げられ屈伸させられます。
更に岬はブリッジでダメージを与え……ブリッジに意味があるのか分かりませんが、女子プロレスの美しさはこれだとばかりに見せつけてくれます。
今度は前乃が、同じ技でお返し。こちらもブリッジを何故かしますが、とにかく柔軟性のあるブリッジです。
しかし、この極端なレッグロールクラッチホールド、他メーカーの全裸キャットファイトで見かける技なんですよ。あちらは辱める目的ですが、プロスタイルで使えるような工夫をしたのでしょうね。
ヒールとして登場の岬らしく、コーナーから凶器のチェーンを持ち出します。
その凶器で前乃の首を絞め、体を縛り、股間に擦りつけ辱める。股間を上下するチェーンの動きは、まるでチェロを弾くような優雅さです。エロティックな場面なのに面白い演出ですね。
でもこの試合、ノールールデスマッチでしたっけ?
前乃「反則して勝って恥ずかしくないの!」
あ、通常の試合でしたね。
レフリーの方、インタビューをした方は何をしているのですか?
試合の構成は一進一退というか、ターン制なんですけど、後半に岬の攻撃が長くなってくる。
王道ですけど、やっぱり大舞台では変な展開より、王道の構成がいいものです。
岬のヒールぶりは良いんですけど、ロープブレイクした前乃に「どうしたのよ~」「何やってんのよ~」というセリフは疑問符が付きました。ロープブレイクで逃げた前乃を揶揄してるのかもしれませんが、分かりづらい。
チェーンの次にコーナーから出してきたのは竹刀です。あのコーナー、四次元ポケットかしら。
竹刀攻撃で前乃を苦しめる岬。
「あたしに負けて悔しいの~?」
……まだ試合中です。
一方で、前乃がチェーンと竹刀で苦しむ表情には美しさがあります。
こういう表情を出せるからこそエース候補に相応しいのかもしれませんね。
※以下はネタバレを含みます。
凶器攻撃を耐え、首4の字に行く前乃でしたが、切り替えされうつぶせに。
岬はレッグロックからサーフボードストレッチのように前乃の両腕を引っ張る。変形カンパーナみたいな技で苦しめます。
ブレーンバスターで叩きつけた後、再度うつ伏せにした前乃の腰を、自分の腰で持ち上げる(!)逆エビ固め。まるで岬の股間から前乃が発射されたような、生み出されたような格好なのですが、女性のプロレスに対する答えの一つかもしれません。
しかし何とか耐えた前乃は、張り手合戦、ブレーンバスターからライガーボム二連発。
岬と背中合わせになった前乃は、肩口に相手の頭を乗せ反らします。グラウンド絞首刑吊りともいえる技ですが、フェニックススペシャルⅠというオリジナル技らしい。
続けざま、左足を曲げ岬の首を締め付け、更に相手の片脚を右手で反らす複合関節技を決めます。これもフェニックススペシャルⅡというオリジナル技でいいのかな?
岬は耐え抜きますが、前乃は左脚だけで首を締め付けます。
遂に力尽き、岬はギブアップ。
前乃がBWPチャンピオンとなりました。
ところがこれで終わりじゃない。
前乃はベルトを巻いて、岬にベルトへのキスを強要するんですが、股間パンチで反撃されてしまいます。
多少の攻防があり、ヘビ柄の水着レスラーが乱入!前乃を背後から押さえつけます。
「誰!?」
本当に誰だよ! というか一番強そうなんですが。
二人がかりで攻められ、なんと全裸にされた上、やられてしまう前乃。
チャンピオンに洗礼といえば聞こえは良いですが、下手をすれば使い捨てのキャラになってしまう所。
でも前乃のキャラはヒールとベビーの中間にあるような気もします。
だから、どんな目に遭っても耐えられるのかもしれません。
全てが終わった後、全裸でベルトを抱える前乃の表情は悲しげながら力強い。
英雄の神話の様に、この作品は彼女が乗り越えるべき試練だったのかもしれません。
……個人的に、神試合という気はしませんでしたが。